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  健康上、他の理由により、3年次後期(10月)から休学に入ることになりました。
来年・新年度に復学するか、退学するかどうかは、その時点までに、決めます。 
(2013−7−15)

武蔵野美術大学通信課程(ムサビ通信)は、2年次・3年次の二年間勉強に励みました。
三年次生に進学したことで、自分なりの結論を出しました。
体調その他の環境理由により、2014年3月末で退学いたしました。
短期間の美術修行でしたが、得たものは、計り知れず、今後の、人生の指標となると考えます。
(2014-3-15)

  ムサビ通信を継続するかどうかは、
今後の生き方の選択になります。
 
(2013-7-15)


(判断の基準)

残り少ない、かけがえのない人生 Only One My Life
持続可能な、普通の生活 Sustainable My Livelihood

 
  休学することの理由は、ほとんどすべて身体条件が決定的な理由です。


入学時に多少は、危惧していたことが、現実になりました。今年になり年初に、生来の腰痛が再発しました。乗り換え3回、所要時間4時間ほどの、遠隔地の学舎へのスクーリングの移動で、体力の限度を超えてしまったのでしょう。絵画の現場でも、立ち位置の制作は出来ませんが、長時間の座り位置での制作も、腰の負担が大変大きくて、帰宅時がたいへんでした。

最近は、腰痛に付随して、プラスワンの面白い病気も発生してしまいました。腰に2種類の器具をつけて、介護杖を使い、腰を屈めて授業に臨むのは、美大生として、ほとんど様になりません。(プラスワン=無痛なるも、放置できない、要手術)





これ以後の文章は
感想と状況の説明です。ムサビ通信の優秀なシステムを否定するものではありません。自分の条件に合わない面について書きました。経験して初めて分かったことです。これから、ムサビ通信へ希望されている方の参考になれば、嬉しいです。
自分の条件に合うシステムが、他にあるかどうか、今後検討します。



(1)環 境

芸術家でない、普通の家庭での絵画制作は、大きな困難を伴います。この問題をクリアするには、家族の全面的な理解と、それなりの絵画に適したリッチな環境が必要です。通信課題の制作には、適度な広さのスペースと、モチーフの準備があってこそ可能となります。モチーフの問題は、静物も人物も同様です。

狭い居室 兼 寝室に、昼に台を設置して、有りあわせのモチーフ並べて制作、夜は片づけて寝具を敷くような状況で、良好な絵画制作が可能とは思われません。1年半経過した段階で、自分の居室だけでなく、全体が絵画関係で散らかってしまいました。何とか、整理しないといけません。(笑い)


家族数が少なく、身近にモデル対象が居ないのでは、モチーフに人物指定の場合は非常に困ります。

専門課程が進むにしたがい、50号〜100号までの作品を、家庭で制作するのは困難を伴います。別に環境を用意することで、例えばカルチャーなど他の教室で制作することで解決することも可能ですが、専門大学で学ぶ意味が不明になります。これらの条件は、通学生では、ほとんどクリアされると思われます。


(2)学 習

通信課題→スクーリングの順が妥当であるのか、どうかです。初心者にとって、通信課題の消化は、学習指導書その他のテキスト情報だけでは、非常に困難です。スクーリングで初めて、求めているものが、実地の指導により体験できて、すこしでも身につくように思います。

通信課題の成績と、スクーリングの成績を比べると、ほとんどの学生が、スクーリングの方が良い評価点です。これは、家の環境条件もありますが、実体験に優るものはないです。課題進行の順番を、スクーリング→通信課題にした方が良い。実際に、意識的に、逆順にしている学生もいました。

ムサビ通信は、初心者でなく、
ある程度、絵画技法の経験ある方や、別のカルチャーなどで、平行して絵画の実習されている方に、
相応しいレベルのように思われました。


(3)目 標

長い間続けてきた、戸外での趣味の風景スケッチを、少しでもグレードアップしたいとの思いで、入学しました。

自分が、美に対して、立派な見解をもっているわけでありません。それだからこそ、学びの気持ちが起こったのです。しかし、自分の世界観では、今まで趣味性ということを大事にして生きてきました、美とは、人間の趣味性から生まれたものであると、信じています。ですから趣味性を大事にした人生を、今後も目指します。

美術大学の理念は専門性にあり、専門的な環境と専門的な道具と材料による世界です。素人の趣味的な対応では、目標の達成が不可能であることが、分かりました。畢竟、美術大学とは、美術のプロを目指す場であり、その先には、ビジネスにも志向する場であると思われました。


(4)卒 業

制度的にも、一般大学にあるような文化科目の単位まで修得しないと卒業単位数を満たせません。ここでの学びは、美の技術だけに集中して、卒業単位の修得を可能にすべきと思われます。


(5)設 備

教育現場は、高齢者や非健常者へ配慮するのは、現在の社会的の常識となっています。美術大学といえども、最低限の設備の上に、美の理念を推進すべきと思います。

例えば、通信の本部学舎(吉祥寺学舎)に、エレベータがありません。4階までの画材の搬入は、大変でした。

吉祥寺学舎のスクーリングの制作絵画の搬入・搬出を、現在のように、学生個人の自己責任任せでなく、事務部当局の責任のあるシステムが必要です。少なくとも、鷹の台での、業者委託方法に準ずべきと思われます。


(6)個 別

「画 材」  入学前の卒業制作展で、パステル画が存在しないことに、奇異を感じました。長い間、パステル画をやっていた者として、寂しく思いました。パステルは、油彩や水彩と同様の本格的な画材です。
また、水溶性の油絵具は、油彩画として扱うべきです。

「P  C」  コンピュータやデザイン科目では、ハードはMAC、ソフトもMAC系統の使用です。 すべてが、MACオンリーで固めてあり、産学一体の事情を推察してしました。



自分は、家の外、自然を前にしての風景スケッチを楽しんできました。今後も、この流れで、絵画技術の習得を目標としています。


(参考) 「文章表現1」 スクーリング学習レポート
   「自己表現としての絵画Webサイト利用」 pdf

 


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