長 谷 川 栄 が 注 目 す る 作 家
"日本にもあるエキゾチシズムの風趣を探し描く"
木下俊延の景美
Toshinobu Kinoshita, beauty of scenery
       (三浦・真夏の油壷ヨットハーバー)
「真夏の油壺ヨットハーバー」は作家の得意なパステルによるスケッチが最もよく反映されたモティーフで、真夏の陽差しを受けて揺らぐヨットの純白の船体と湾内の水とのムーヴマンのハーモニィーが実に動的で美しい。



「旧横須賀軍港の衛兵詰め所」は明治からの海軍軍港としてゆかりがあり、港の詰め所の建物を一見ユーモラスに描きながら、背景の近代船の活気を入れて、その対比の面白さを担って油彩で描き構図も仲々佳い。

   横須賀・旧日本海軍衛兵詰所)
「腰越漁港と江ノ島」も油彩で海水浴場前にある小漁港の意外性ある風趣をとらえて、陸に揚がった逞しい漁船のオブジェのダイナミックさと遠景の江ノ島の風情が調和する。
        (鎌倉・腰越漁港)       
「湘南国際村のアジサイ」はパステルで軽快に走らせたタッチで、国際村のエキゾチックな建物と花盛りの緑の環境をとらえ、見る者をトレッキングに誘うような望見する構図が素晴らしく、南仏ニースを想い出させる。  
       葉山・湘南国際文化村

                   (横浜・山手の外人墓地)
「横浜山手の外人墓地」もパステルで静かな丘に点在する墓標を描いているが、異国の地で天国に召された外国の人々の霊に感情移入しながらのタッチで、作家の優しいこころがこもっていることが判る絵である。

文 / 長谷川 栄
1939年東京都生まれ、パステル作家協会・三浦半島スケッチ会所属、現代パステル協会展入選、個展1回、グループ展多数、市岡高等学校・放送大学卒
 
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     BGM; ひとつのワルツとふたつの愛    
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